「洋楽で英語力って上がるの?」
このような疑問をもつ人もいるでしょう。
確かに、ただ聴くだけでは効果は限られますが、正しい方法で実践すれば効果があります。

楽しく続けられるから、モチベーション維持にもぴったり。
本記事では、洋楽で英語力がアップする理由や具体的な学習法、英語学習におすすめの曲を紹介します。
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洋楽を使った学習で英語力がアップする理由
洋楽の聴き取りは、歌はメロディが優先され、会話とはテンポやリズムが異なるため、難しく感じるかもしれません。
しかし、工夫次第でリスニング、スピーキング、語彙力などをバランスよく伸ばすことができます。
洋楽で英語力が上がる理由を5つ紹介します。
リスニング力を強化できる
洋楽は、ネイティブの自然な発音やイントネーションの宝庫なので、耳を鍛えるのに最適です。
英語特有の音のつながりを意識するなど、ポイントをおさえれば、リスニング力向上が期待できます。
発音練習になる
歌うことで、発声に必要な肺や口内などの器官が鍛えられます。
日本語の母音が5個に対し英語は25個。
子音の場合は、日本語18個に対し英語は24個。
英語は、日本語にない音が多く、より口まわりの筋肉を使って発音します。
歌詞と音の確認をした上で、歌い方を模倣して練習すると、英語らしい発音や抑揚が身につきます。
語彙力がつく
洋楽は、日常会話でよく使用される単語や表現が豊富に使われています。



歌詞はストーリー仕立てになっていることが多く、文脈から意味を推測しやすい!
英語には、コロケーションと呼ばれる相性のよい単語の組み合わせがあり、それが句動詞やフレーズといった塊を作りだすことがあります。
例:run away(逃げる), fall in love(恋に落ちる)
歌詞を覚えるうちに、ネイティブの自然な表現を身につけられます。
メロディの効果でフレーズが記憶に残る
メロディに乗せて覚えると、フレーズが記憶に残りやすくなります。
特に、洋楽のサビ部分は同じフレーズが繰り返されることが多く、口ずさむことでしっかり記憶に根付きます。
単語帳等で個別に暗記するより、メロディを活用して覚えたほうが効率的です。
楽しみながら学習できる
英語の習得には、最低でも1,000時間が必要とされ、継続が成功のカギです。
好きな音楽を使う方法なら、苦痛を感じることなく興味を持って取り組めるので、習慣化の動機づけにもなります。



カラオケでも英語学習ができる!
洋楽を通じて、言語の知識だけでなく文化にも触れることによって、英語圏の全体像が見えてきます。
そうすると、旅行で訪問する際や、その国の映画・ドラマなどを見る際、何倍も楽しめるようになります。
洋楽を学ぶならボイトレスクールへ
洋楽にチャレンジしたいと思っても、英語の発音が難しかったり、スピードについていけなかったりして、あきらめてしまう人もいるでしょう。
実際洋楽を上手に歌うにはコツがあり、J-POPとは歌い方が異なります。
そのため、発音の面でも発声の面でも自己流で学ぶのは非効率的。
洋楽をネイティブっぽくカッコよく歌いたいと思ったら、プロの先生に歌い方を教わるのが効果的です。
洋楽専門のコースがあるスクールでおすすめなのがWACCA MUSIC SCHOOLです。
対面マンツーマンのレッスンスタイルで、ネイティブや帰国子女の先生も所属しているので、本格的な発音を学べます。



歌唱力と英語力、両方伸ばせる!
無料体験レッスンでは、発声方法などを1時間みっちりと学べるので、ぜひ参加してみてください。
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洋楽の選び方のポイント
英語学習に適した洋楽の選び方を5つ紹介します。
好きなアーティストの曲
好きなアーティストや、お気に入りの曲を選びましょう。
好きな曲なら何度聞いても飽きず、自然とリスニング回数が増えるでしょう。
自分のレベルに合う曲
初心者は、テンポが速く、早口で歌われる曲は向きません。
歌詞を目で追えるくらいのスピードで、はっきり発音される曲がおすすめです。
慣れてきたら、徐々にテンポの速い曲にもチャレンジしましょう。
歌詞が手に入る曲
洋楽で英語を学ぶときは、必ず歌詞を入手できる曲を選びましょう。
聴き取った英語が正しいかチェックしたり、単語やフレーズの意味を理解したりするためです。



YouTubeの字幕機能やネット検索、歌詞検索機能付きアプリを利用すると便利。
ネットでは、「曲名 lyrics」のキーワードで検索します。(lyricsは歌詞という意味)
スラングやなまりが少ない曲
スラング(俗語)や略語は、地域や時代により意味が変わり、辞書に載っていない表現や下品な言葉もあります。



特定地域のなまりや強いアクセントがあると聴き取りづらく、英語学習には向かない。
アーティストによって発音の特徴は異なりますが、アメリカ・カナダ・イギリス出身のアーティストは、比較的標準的で聴き取りやすい英語を使う傾向があります。
抽象的でない曲
洋楽は、文法的に正しくない表現が使われることがあります。
例えば、主語と動詞が入れ替わる「倒置」や、語尾をそろえてリズムを出す「ライミング」などの技法です。
例:cat と hat、night と light
特にラップや詩的な洋楽では、こうした表現が使われます。
文法が複雑で、内容が抽象的、さらに意味がつかみにくい曲は、避けたほうがよいでしょう。
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洋楽を使った英語学習法
洋楽を使った学習は、以下の5つのステップで進めましょう。
歌詞を見ず聴く
まず、歌詞を見ずに聴いてみましょう。
英語のリズム、イントネーション、アクセントなどを意識しながら、聴こえてくる音に集中します。
何度か聴いた後、ディクテーションします(聴き取った内容を書き出す)。
繰り返し聴いても、わからない部分が多い場合は、別の曲に切り替えることを検討しましょう。
歌詞を見て意味、文法を確認する
次に、歌詞とディクテーション結果を照らし合わせ、間違いや聴き取れなかった箇所を確認します。
知らない単語やフレーズ、文法構造を調べ、内容の理解を深めます。
辞書や翻訳アプリ、下記の方法を使い文意をつかみましょう。
ただ、1語1句を正確に和訳する必要はなく、歌詞のニュアンスをつかむ程度で十分です。



日本語を介すると解釈に時間がかかって、リスニングのスピードが追いつかなくなる!
歌詞の大意をつかんだら、英語のまま意味をイメージしながら聴く練習をすると成果がでてきます。
さらに、聴き取れなかった原因を分析し、必要に応じた対策を取ります。
- 単語や文法の知識不足
- 音声変化について知らなかった
- 速くて聴き取れなかった
スロー再生で音の変化を意識する
再生速度を遅くし、聴き取れなかった部分の音を確認します。
1語ずつ、ゆっくりていねいに発音されれば聴き取れても、ネイティブの自然なスピードだと聴き取りにくくなります。
単語がつながるなどの音声変化が多いのが要因の1つです。
代表的な3つの音声変化
単語の最後の音と、次の単語の最初の音がつながって発音される現象。
例)
Not at all. (どういたしまして)
Notの[t] とatの[a]、atの[t]とallの[a]がつながり「ナッタットール」と発音する。
同じ音や似た音が連続する際、一方の音が発音されない、または弱く発音される現象。
例)
hot tea(あたたかいお茶)
hotとteaをつなげる時は、同じ子音[t]が続くため「ハッティー」と発音する。
Take care. (気をつけてね)
takeの語尾[k ]、careの語頭[k]が同じ発音なので「テイケア」と発音する。
隣接する音が互いに影響し、別の音に変化する現象。
例)
Did you
Didの[d]と、youの[y]が影響し合い「ジュ」と変化し、「ディッジュー」と発音する。
これらの音声変化を学ぶことで、リスニング力と発音が向上してきます。
覚えるまで何度も聴く
繰り返し聴きながら、一緒に歌ってみましょう。
歌手の「つなげ方」、「間の置き方」、「リズムの取り方」など、細部を忠実に再現するつもりで歌います。



最初は、歌詞を見ながら、慣れてきたら見ないで歌ってみよう!



口ずさめるくらいになると理想的。
アウトプットする
上記の練習をしながら、覚えたフレーズを使う機会をつくりましょう。
インプットしたことを積極的にアウトプットすることで、英会話力が磨かれます。
- オンライン英会話
- 英語日記
- 英会話カフェ
- カラオケアプリ
- 洋楽カラオケイベント


人前で歌うことは、話すことよりも緊張するものです。
人前で歌う経験を積むことで自信がつき、実際の英会話でも堂々と話せるようになるでしょう。
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英語学習におすすめの洋楽12選
「どの曲を選べばいいの?」と迷っている方に向けて、初心者にも取り組みやすい曲を選んでみました。
- 宇多田ヒカル ♪ Devil Inside
- Idina Menzel ♪ Let It Go
- Carpenters ♪ Top of the World
- John Lennon ♪ Imagine
- Jackson 5 ♪ I Saw Mommy Kissing Santa Claus
- The Corrs ♪ Forgiven, Not Forgotten
- Celtic Woman ♪ You Raise Me Up
- Backstreet Boys ♪I Want It That Way
- Michael Learns to Rock ♪ Paint My Love
- Céline Dion ♪My Heart Will Go On
- Ed Sheeran ♪ Perfect
- 英語童謡
宇多田ヒカル ♪ Devil Inside
宇多田ヒカルは、ニューヨーク生まれのシンガーソングライター。
両親は日本人にも関わらず、発音がとても美しく、歌唱力とセンスが光る点が魅力です。
この曲は、テンポが速すぎず、簡単な英語表現が使われています。
Idina Menzel ♪ Let It Go
Idina Menzel(イディナ・メンゼル)は、アメリカ人のアーティスト兼ミュージカル俳優。
日本でヒットした「アナと雪の女王」のテーマソングです。
ディズニーの曲はきれいで訛りがなく、わかりやすい表現が使われています。
Carpenters ♪ Top of the World
Carpenters (カーペンターズ)は、1960〜70年代に活躍したアメリカの兄妹デュオで、美しいハーモニーが定評です。
彼らの楽曲は、シンプルで聴き取りやすいので、英語学習に最適です。
この曲を活用してスピーキング力を磨けます。
John Lennon ♪ Imagine
John Lennon(ジョンレノン)は、イギリス出身のミュージシャンで、ビートルズのメンバーとして世界的な成功を収めた人物です。
英語の教科書にも取り上げられ、英語学習に役立つ楽曲として知られます。
心に残るメロディと、聴き取りやすいクリアな発音が特徴です。
Jackson 5 ♪ I Saw Mommy Kissing Santa Claus
Jackson 5(ジャクソン・ファイブ)は、マイケル・ジャクソンが所属していたアメリカの兄弟グループ。
「ママがサンタさんとキスしてるの見ちゃった」、という微笑ましい内容のクリスマスの定番ソング。
ゆったりした曲調とシンプルな英語なので、一緒に歌いたくなる曲です。
The Corrs ♪ Forgiven, Not Forgotten
The Corrs(ザ・コアーズ)は、アイルランド出身の兄妹バンド。
バイオリンなどの弦楽器を活かした楽曲で、ケルト音楽とポップが融合した独特のサウンドが特徴です。
落ち着いたテンポでマネしやすく、英語学習にも適した一曲です。
Celtic Woman ♪ You Raise Me Up
Celtic Woman(ケルティック・ウーマン)は、アイルランド出身の女性ボーカルグループ。
伝統的なケルト音楽と、クラシカルな要素を融合した美しいハーモニーが魅力。
この曲は、2006年トリノオリンピックで、荒川静香選手がエキシビションで使用し注目を集めました。
ゆったりしたテンポで、発音も明瞭なので歌いやすい曲です。
Backstreet Boys ♪I Want It That Way
Backstreet Boys(バックストリート・ボーイズ)は、アメリカを代表する音楽グループ。
日常会話で使えるフレーズが多く使用されています。
心地よいメロディとゆったりとしたテンポで歌われています。
Michael Learns to Rock ♪ Paint My Love
Michael Learns to Rock(マイケル・ラーンズ・トゥ・ロック)は、デンマーク出身のポップロックバンド。
古い曲ですが、穏やかで美しいメロディと、聴き取りやすい英語が魅力です。
Céline Dion ♪My Heart Will Go On
Céline Dion(セリーヌ・ディオン)は、カナダ出身の歌手。
映画『タイタニック』の主題歌としてヒットした曲です。
テンポが程よく、歌詞もはっきりしているので、聴き取りやすいです。
Ed Sheeran ♪ Perfect
Ed Sheeran(エド・シーラン)は、イギリスのシンガーソングライター。
ポップやフォークを融合させた楽曲が特徴です。
穏やかなテンポのバラード調で、難しい単語はでてきません。
英語童謡
マザーグースは、英語圏で古くから親しまれる、子ども向けの歌の総称です。
- 「Twinkle, Twinkle, Little Star」(きらきら星)
- 「Humpty Dumpty」(ハンプティ・ダンプティ)
- 「London Bridge is Falling Down」(ロンドン橋落ちた)
などが特に有名です。
簡単で覚えやすい歌詞に合わせ、手遊びや体を動かしながら歌う曲が多いです。
童謡とはいえ実用的な表現も多く、英語学習者におすすめの教材です。
童心に返って英語の世界に浸る経験は、英語学習が楽しくなるきっかけになるでしょう。
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洋楽を使った英語学習に役立つアプリ3選
洋楽で英語を学ぶ際に役立つアプリを紹介します。
現在はYouTubeやストリーミングサービスなど、便利なプラットフォームが整っており、費用をかけず手軽に洋楽に触れられます。
LingoClip
ウェブ版とアプリで楽しめる、ゲーム感覚の言語学習ツール。
アプリは制限が多いですが、ウェブ版は無料でもかなり楽しめます。
ミュージックビデオを使い、聴こえた歌詞を答える仕組みで、初級からエキスパートまで4つのレベルから選択します。
モードは、表示された単語から選ぶ「Choice Mode」、自分で歌詞を入力する「Write Mode」、歌うことを楽しむ「Karaoke Mode」から選択します。



ランキングが表示されるから遊び感覚で競える!
Genius
歌詞、曲の背景を紹介するアメリカ生まれの無料アプリ。
曲のエピソード、アーティストのプロフィール、SNSのリンクも掲載されています。
気になるアーティストの情報を英語で読めば、リーディングの訓練にもなります。
Apple Music
アップルが提供する音楽ストリーミングサービス。
楽曲と同時に歌詞が表示される機能があり、非表示にもできます。
料金プランは以下の通りです。
- 個人:月額1,080円(年額10,800円)
- 学生:月額580円(中高生は対象外)
- ファミリー:月額1,680円(最大6人まで利用可能)
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洋楽で英語は上達する?効果的な学習法とおすすめの曲を紹介のまとめ
洋楽を使った英語学習は、楽しく続けられる、音楽ならではのリズムやメロディが英語表現を自然と記憶に刻んでくれるなど、メリットがたくさんです。
まずは、「歌えたらかっこいい!」と思うお気に入りの曲からスタートしてみましょう。
ぜひ洋楽を英語学習の1つとして取り入れてみてくださいね。
本格的に洋楽の歌唱力、英語力を伸ばしたい場合は、ボイトレスクールの利用を検討してみてください。
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