手作りブログ「てごづくり」はこちら >>

英語を教える仕事4選 必要な資格・仕事内容とは?

当ページのリンクには広告が含まれています。

英語が得意科目で好きだから、将来英語を教える仕事をしたい、と思っている人がいるのではないでしょうか。

一般的に英語を教える仕事というと、学校の先生、塾講師、英会話スクールの講師などが思い浮かびますが、種類は多岐にわたります。

今回の記事では、どの様な種類の英語を教える仕事があるのか、おおまかに4つの分野に分けて紹介してみます。

そして、必要な資格、具体的な仕事内容、仕事を選ぶポイントについても解説していきます。

もくじ

英語を教える仕事4選

英語を教える仕事を4つのジャンルに分けて見ていきます。

小中高の学校で教える場合は教育職員免許状(以下、教員免許)が必須で、それ以外は英語教員免許は必須ではありません。

学校や園の先生

学校で英語を教える場所として、小学校、中学校、高校、国際保育園、国際幼稚園、インターナショナルスクールなどがあげられます。

小学校

グローバル化により小学生では2020年度から3年生、4年生で「外国語活動」(英語活動)が必修化、5年生・6年生で「外国語」(英語)が教科となりました。

小学生のうちから、英語に慣れ親しみ、中学、高校へスムーズに移行できるように、一貫性を持たせた新学習指導要領が組まれています。

小学校で英語を教える場合、教員として教える場合は小、中、高いずれかの教員免許が必要ですが、自治体によりJTE(Japanese teacher of English日本人英語教師)などの外部講師が授業サポートに入るケースもあります

例えばJ-SHINE(英語指導者資格の認定)を所有している方もいれば、英語のできる地域人材・保護者として学校からの要望でお手伝いとして入っている方もいます。 

また、教員の中でも担任をもたず、各クラスの英語を専門で教える教員、英語専科教員に注目が集まっています。

小・中(英語)・高(英語)のいずれかの教員免許が必要です。

高い英語力にプラスし、子どもに教える体力、指導力も求められます。

中学校、高校

少し大きい子どもに教えたいなら、中学校、高校の先生ですね。

中高の英語教員になるためには、大学、短大などの英語科で教職課程、教員養成課程を修了し、教員免許を取得、教員採用試験に合格する必要があります

(講師のポジションであれば、教員採用試験に合格していなくても教員免許があれば教壇に立つことができます。)

教員免許については、以下の必要な資格で詳しく解説していきます。

英語の保育園、幼稚園、インターナショナルスクール

グローバル化に対応できる子ども達への教育が必至になっており、早期英語教育を求める動きが加速しています。

早期英語教育を行う保育園、幼稚園、インターナショナルスクールでの仕事は以下のとおりです。

保育園、幼稚園
国際保育園、国際幼稚園などに勤務します。
この場合、英語力の他に保育士、幼稚園教諭の資格が必要です。
保育園、幼稚園へ英語講師派遣を行っている会社に登録して派遣社員として働く形もあります

インターナショナルスクール
英語ネイティブの英語力、アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドなどの英語圏の大学で教員養成課程を修了していることが条件の場合が多いようです。
日本語の授業がある学校も多いので、日本語教師として働くか、外国人講師の補助として働くかは学校により違いがあります。
日本語教師の場合、日本語教育能力検定試験合格者、教員免許などの条件が必要とされる場合もあります。

家庭教師・塾講師

家庭教師・塾講師として英語を教えるには、特に資格は必要ありません。

英語に特化しているため、英語資格試験が高得点、留学経験があるなど、ある程度の高い英語力は必要です。

家庭教師

家庭教師派遣企業に登録し、小学生~高校生を対象に教えます。

今はオンライン家庭教師の働き方もあります

英会話を教えたい場合、英会話家庭教師の派遣に特化した会社もあります

塾講師

基本的に小学生~高校生を対象に、塾で英語を教えます。

TOEIC、英検などの資格取得コースでの指導などもあります。

採用会社により条件は異なりますが、英語に特化する講師なので、文法などの高い知識、指導力が求められます

英会話スクール講師

英会話スクールで働く場合、TOEICなど各種英語試験の点数、留学の有無等が重要要件になります。

英会話スクール講師の仕事を、おおまかに3つに分けて見てみましょう。

通学型英会話スクール講師

 厳密にいうと、英語のスクールは、英会話スクール、英語コーチングスクールの2つのタイプがあります。

英会話スクール
一般的に知られている英会話を教えるスクールです。
乳幼児からシニアまで幅広い年代に教えます。
外国人講師とチームティーチングで教える場合や、文法指導や補助的な仕事をする場合などがあります。

英語コーチングスクール
英会話スクールと異なり、日本人講師が最短で約1ヶ月、最長で約1年の短い期間で英語力を伸ばすための学習計画と充実したサポートをします。
マンツーマンでTOEIC等テスト対策、ビジネス英語、文法、などを基本社会人向けに学習方法を指導します。

オンライン英会話講師

オンライン英会話講師は先に紹介した通学型英会話スクール講師と違って、場所は問わないフリーランス的な働き方で仕事をします

“オンライン英会話 講師 募集”で調べてみると、募集要項が見られます。

例えば、ネイティブキャンプamazing talkerなど、オンライン英会話講師を募集している企業があります。

企業により海外在住1年以上、TOIEC750以上など条件は違います。

パソコン・インターネット回線・Webカメラ・ヘッドセットまたはマイク付きイヤホンがあれば24時間365日都合のいい時間に働けます。

ほとんど年齢・性別は不問なので、英語力さえあれば世界中どこでも自由な形で働けます。

企業向け英語研修講師

英語スクールに勤務し、企業で社員に英語を教えます。

ビジネス英会話、TOEIC、ビジネスライティングなどの指導をします。

英語の仕事を紹介するサイトに登録し、仕事を探す方法もあります。

英会話講師.com(英会話講師の求人と英語の仕事専門サイト)に様々な職種が掲載されています。

英語教室開設

子どもに教えることが好き、得意な英語を教えたいという人が自分のペースで自宅等で英語を教えられるのが英語教室開設です。

結婚して子どもがいながら、教室を開いている方もいます。

英語教室開設には資格は必要なく、教える対象は子ども~大人まで。

子ども対象ならアクティビティなどを取り入れ、楽しく学べる工夫が必要です。

受験生対象なら入試やテスト対策を、大人対象なら海外旅行や仕事で使える内容の指導案を作ります。

様々な開設方法がありますが、大きく分けて自宅などで教室を開く方法とフランチャイズの傘下で開く方法の2パターンがあります。

フランチャイズシステムを採用している英会話教室はたくさんあり、英会話教室で独立するために多くの人が利用しています。

自分だけで教室を開くのが不安という人に向いています。

フランチャイズごとにカラーや特徴が異なるので、以下にいくつか紹介します。

ECCジュニア

  • ジュニア教室……英会話中心に子どもに英語を教える
  • ECCブランチスクール……高校生以上、趣味や仕事で英語を生かしたい人に教える
  • シニア教室……仕事や趣味で英会話を習いたい人に教える

説明会→契約会→研修→教室開設という流れ。

契約金が3万円かかり、レッスン代の半額が収入になります。 

ECCジュニアホームティーチャー募集

アルク

英語能力が一定条件を満たしていれば、説明会、面接、研修、生徒募集といった教室開設までの流れをサポートしてくれます。

アルク教材に沿った授業が条件で、ロイヤリティ料金は不要です。

アルク Kiddy CAT 英語教室  アルク オンラインショップ

mpi松香フォニックス

mpi中級認定取得後3年以内にパートナー会員(年会費30,000円+税)に申込。

mpiウェブサイト開設ができ、教室運営サポート、スキルアップサポート、教材・セミナーの割引など優待が受けられます。

mpi松香フォニックス

Labo Party

英語を通じてコミュニケーション教育、異文化交流などを行う外国語教育社会団体。

英語を教えるのでなく、表現力、コミュニケーション力を育てることを大切にしています。

先生は“テューター”と呼ばれ、テューター開設登録は無料で、研修費・資料がかかります。

Labo Party

英語を教える仕事をするのにあると有利な資格

先にも紹介した通り、小・中・高で英語を教える場合は、大学や短期大学を卒業し、教員免許を取得する必要があります。

教員免許とその他に英語を教えるのに持っていると有利と言われる資格4つを紹介します。

教員免許

英語教員免許取得の流れを紹介します。

STEP
高校卒業
STEP
大学・短大の英語科の教員免許が取れる学部・学科へ進学

教員養成課程とは教員を養成するための過程で、44ほどの大学に設置されています。

教職課程は教育学部ではないけれど、教員になりたいという人向けの課程です。

つまり、その学部の通常の授業に加えて教員になるための授業も受ける必要があります。

英語の教員免許が取得できる学部、学科

  • 教育学部
  • 外国語学部英語学科
  • 国際教養学部
  • 文学部英文学科
STEP
教職課程を修了

「教職に関する科目」「教科に関する科目」「教育実習」の3つの科目を学びます。

STEP
教員免許状(英語)を取得する

各学部で、教職課程というカリキュラムを修了し免許を取得します。

教員免許には専修・一種・二種の3種類があります。

どの免許でも採用に際してそれほど差はありません。

  • 専修免許……大学院修士課程修了以上で取得可能
  • 一種免許……4年生大学卒業以上で取得可能
  • 二種免許……短期大学卒業以上で取得可能

注意したいのは、高校の英語教員は二種免許がないことです。

高校の教員免許は短大では取得できないので、大学に進学する必要があります。

STEP
教員採用試験に合格する

教員免許を取得するだけでは正式な英語の教員にはなれません。

一般企業を目指す人が採用試験を受けるように、教師を目指す人は教員採用試験を受ける必要があります。

教員採用試験は47都道府県と大きな都市(政令指定都市)ごとに実施されます。

また、私立学校の場合、行きたい学校別の採用試験に合格する必要があります。

このように、実際に先生になるまでには、教職課程で高いレベルの英語力が求められるので、大学時代からしっかり勉強しておくことが大切です。

以下、取得できる大学については文部科学省のホームページを参考にしてみて下さい。

中学校、高等学校教員(英語)の免許資格を取得することができる大学

TOEIC

TOEICとはTest of English for International Communicationの略で、英語を母国語としない人のために実施される国際コミュニケーション能力を測るテストです。

外資系企業など日常的に英語を使用する企業や英会話スクールなどでは、採用や昇格の基準に利用されています

700~800点以上は必要になるケースもあるようです。

目的に応じて4種類のテストがあります。(TOEIC Writing Testは団体受験のみなので省略します。)

  • TOEIC L&R(Listening&Reading Test)……英語による聞く・話すコミュニケーション能力を幅広く測るテスト
  • TOEIC S&W(Speaking&Writing Test)……効果的に英語でコミュニケーションするために必要な、話す・書く能力を直接測るテスト
  • TOEIC Speaking Test……英語で話すコミュニケーションの能力を測るテスト
  • TOEIC Bridge Test……基礎的なコミュニケーション能力を測るテスト

TOEICは日本では最もメジャーな英語資格のため、みんなが理解できる英語力の証明として、高得点をもっておくことが望ましいです。

ただ、問題量が多いこともあり、独学で勉強方法を間違えると遠回りになってしまいます。

正しい学習方法を身につけ、短期集中でハイスコアを目指すなら、KIRIHARA Online Academyというオンラインスクールの受講がおすすめです。

TOEIC・英検に特化した2ヶ月短期集中のスクールで「日本人講師のレッスン+自主学習」で一気に力を伸ばせます。

\ 無料体験レッスンができる /

J-SHINE

正式名称Japan Shogakko Instructors of English。

日本における「小学校での英語教育の普及・発展を支援する」という趣旨のもと、2003年に「特定非営利活動法人」としての申請を行い、民間主導で設立された英語教育指導者の資格認定を行うNPOです。

準資格~トレーナーまで6種類あり、7つからなる小学校英語指導者認定協議会指導者育成共通カリキュラムを学ぶことで、子どもに英語を教える上で必要な知識・スキルを体系的に身につけます。

履修方法は、通学、通信講座・オンライン、留学の方法があります。

  • スクール通学型コース……英会話イーオン(AEON)で「こども英会話講師養成講座」「小学校英語指導者育成講座」を受講。
    費用は20~50万程度。
  • 通信講座・オンラインコース……株式会社アルク 小学校英語指導者資格認定 アルク児童英語教師養成コース。費用は85,800円。
  • 海外留学……カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの語学スクールで提供されており、日本語と英語で行われる4週間の座学クラスに加え、現地の幼稚園などでの2週間の実習がセットになった合計6週間のプログラムが一般的です。
    費用は20万円前後+渡航費、滞在費。

*J-SHINEについての詳細は公式ページ→J-SHINE

幼保英検

英語を使う園、インターナショナルプリスクール、海外の幼児教育施設で働きたい人向けです。

乳幼児英語(いわゆる赤ちゃん言葉など)や、園の行事・遊びにまつわる英語表現、子どもの病気やケガ、保護者との会話、アクティビティ(工作や外遊びなど)を指導する際の英語表現など、幅広い英語知識が問われる内容です。

英語力と共に幼児教育や保育に関わる知識も必要です。

TOCSOL

Teaching English to Child Speakers of Other Languagesの略。

児童を対象とした英語教授法。

子どもの英語力を上達させるテクニックの習得、心理、言語の発達の理解、模擬授業、練習、現地小学校または幼稚園での実習、児童英語教育における教室英語の習得、児童英語教材、アクティビティの研究を学びます。

留学し語学学校や大学などで学ぶか、今はオンラインでも取得が可能

正式な資格ではありませんが、修了すると修了書や証明書がもらえます。

自分に合った英語を教える仕事を選ぶポイント

最初から〇〇で英語を教えたいと強い意志がある人もいれば、どの分野で英語を教えたいのか検討中という人もいると思います。

そこで選ぶ際のポイントをいくつか見ていきたいと思います。

自分の強みは?

まず、英語能力の自分の強み、得意な分野は何か?です。

どの年代に教えたいのか、英語力はどれくらいなのか、仕事内容により求められる要件も違います。

自分が得意とする分野が文法などの受験英語なのか、留学経験があり英会話に強いのかなど掘り下げみると良いでしょう。

向いている要素・資質

先生にはいろいろな環境の生徒の立場や気持ちに寄り添ったコミュニケーション能力が必要です。

園や学校では英語を教えること以外の指導も必要になります。

一方、英語スクールや家庭教師、塾などでは個々の目的に合わせた授業を行って、生徒の実力を上げることがメインの仕事です。

どちらの場合も、英語力に加え、英語を好きになってもらいたい、英語力をつけてもらいたいと生徒のために情熱を持って対応できる指導力が必要です。

働き方・条件

勤務条件は仕事選択の上で大切な要素です。

園、学校、企業研修などは昼間が勤務時間です。

家庭教師、塾、英会話スクール、英語教室などは夕方~夜くらいが勤務時間です。

自身のプライベート環境も変わるので、ライフスタイルと希望条件のバランスを検討して選ぶ必要があります。

賃金面は、学校の先生や正社員で働く場合は、社会保険など福利厚生が充実しています。

フルタイム、パート、アルバイト、常勤講師、非常勤講師など働き方により条件は様々なので、自身の求める職種とワークスタイルをしっかりリサーチしましょう。

英語を教える仕事4選のまとめ

英語を教える仕事はたくさんあり、仕事内容、必要な資格、勤務条件が異なります。

そして、英語力維持のためには英語学習の継続は欠かせません。

どんな仕事にも言えることですが、いい仕事をするためには日々勉強し研鑽を積むことが大切です。

英語は生きている言語なので、どんどんアップデートします。

教え方も時代と共に変化していくこともあるでしょう。

オンラインで英語が教えられるなんて一昔前までは考えられなかったことですよね。

英語が好きで、教える仕事がしたいなら、常に英語にアンテナを張って最新情報を取り入れる勢いが欲しいですね。

英語の知識はもちろん、教え方や人間的に魅力的な先生だったら素敵ですね。

「英語を教えたい!」という人が自分の強み・資質を生かして英語を教えることで、英語が楽しくて好きと思える人が増えることを願っています。

このページをシェアする
  • URLをコピーしました!
もくじ